タイトル
     2023 年度 後期  理学部 物理学科 日英区分 :日本語 
  
微分方程式
Differential Equation
  
ナンバリング 科目分野
PHYS2277   理学部専門科目
担当教員(ローマ字表記)
  高西 康敬 [Takanishi, Yasutaka]
対象学生 対象年次 単位数
  2~ 2
必修・指定選択・選択の別 曜日時限 教室
  水3 理-9番講義室
科目群 講義番号
  R19077
クラス指定  
2年次以降
 
他との関連(関連項目)  
微分積分学、代数及び幾何I, II、解析学I
 
履修条件(授業に必要な既修得科目または前提知識)  
微分積分、線形代数についての基本的な知識があることが望ましい。
 
テーマ・副題  
常微分方程式 (2階線形偏微分方程式を含む)
 
授業科目の到達目標  
基本的な1階微分方程式、定数係数線形微分方程式が解ける。
微分方程式の級数解の求め方を習得し、ルジャンドル、ベッセルの微分方程式を理解できる。
微分方程式の解を相空間を使って理解し、その安定性が議論できる。
 
『ディプロマ・ポリシー』を含む学部・研究科・学科等の学修・教育目標との関連  
理学部ディプロマ・ポリシーにある「自然科学の基幹領域に関する基礎知識
とそれを基にした思考力」を習得するための科目である。
 
授業キーワード  
微分方程式、解の存在と一意性、相空間、ベキ級数解、ステュルム・リウビル問題
 
授業の内容  
物理学をはじめとする理工系諸分野などで広く使われる微分方程式を取り上げる。物理学で現れる微分方程式を確実に解けることを第一の目標とし、さらに、その解のふるまいを理解する定性的方法も学習する。
 
授業の方法  
講義形式の授業で、対面授業として実施する。
 
事前準備学修・事後展開学修  
授業1回あたり合計4時間の事前準備・事後展開学修が目安となります。
事前準備学修として、参考書等で授業内容を予習しておいてください(1時間程度)。
事後展開学修として、授業内容の重要ポイントを整理し、
授業で残した計算や課題等に取り組んでください(3時間程度)。
 
授業展開(スケジュール)  
1. 導入: 微分方程式の種類、微分方程式の解、一般解、特殊解、特異解、初期値問題
1階微分方程式: 方向場と解曲線
2. 1階微分方程式: 変数分離型、完全微分型
3. 1階微分方程式: ベルヌーイの方程式ほか、解の存在と一意性
4. 2階線形斉次微分方程式の一般論: 解の線形独立性とロンスキー行列式、基底(基本解)と一般解
5. 定数係数2階線形斉次微分方程式、特性方程式、抵抗のある振動系
6. 2階非斉次微分方程式、定数変化法、未定係数法, 演算子法
7. 2階非斉次微分方程式、強制振動
8. 高階線形微分方程式、定数係数高階線形微分方程式
9. 連立線形微分方程式、行列と固有値問題(線形代数の復習)
10. 相空間(相平面)上の解、臨界点と安定性
11. 非線形微分方程式の定性的理解
12. 微分方程式のベキ級数解、ルジャンドルの微分方程式、ルジャンドルの多項式
13. ステュルム・リウビル問題と固有値問題、直交関数系
14. 確定特異点のまわりの級数解: フロベニウス法、ベッセルの微分方程式、ベッセル関数
15. 偏微分方程式(2階線形偏微分方程式の分類、波動方程式、熱伝導方程式、ラプラス方程式), ルジャンドル変換
16. 期末試験
 
授業の詳細(履修登録学生のみ閲覧可)  
WebClassへ
 
成績評価の方法と観点  
授業の到達目標の達成度を評価するために、期末試験を行う。
 
成績評価基準  
埼玉大学単位修得の認定に関する規則に基づき、履修者が授業の到達目標をどれだけ達成したかに応じて以下の通り評価する。
「到達目標を超え、全般的に特に秀でている」 =GP:4 = S
「到達目標を超えており、部分的に秀でている」 =GP:3.5=A+
「到達目標を超えている」 =GP:3 = A
「到達目標に十分達しており、部分的に秀でている」 =GP:2.5=B+
「到達目標に十分達している」 =GP:2 = B
「到達目標に最低限達しており、部分的に B 以上の水準にある」=GP:1.5=C+
「到達目標に最低限達している」 =GP:1 = C
「到達目標に達していない」 =GP:0 = D
「到達目標の達成度を測る材料がない」 =GP:0=F
 
テキスト  
教科書1 ISBN 978-4563011154
書名 常微分方程式
著者名 E. クライツィグ 出版社 培風館 出版年 2006
備考 近藤 次郎 (翻訳), 北原 和夫 (翻訳), 堀 素夫 (翻訳)
教科書2 ISBN 978-4563011178
書名 フーリエ解析と偏微分方程式
著者名 E. クライツィグ 出版社 培風館 出版年 2003
備考 阿部 寛治(翻訳)
 
参考図書  
参考書1 ISBN 978-4000077743
書名 常微分方程式
著者名 矢嶋信男 出版社 岩波書店 出版年 1994
備考
参考書2 ISBN 978-0123846549
書名 Mathematical methods for physicists : a comprehensive guide
著者名 George B. Arfken, Hans J. Weber, Frank E. Harris 出版社 Elsevier 出版年 2013
備考
参考書3 ISBN 0-07-004452-X
書名 Advanced mathematical methods for scientists and engineers
著者名 Carl M. Bender, Steven A. Orszag 出版社 McGraw-Hill 出版年 1978
備考
 
学生へのメッセージ  
講義に出席し、ノートを取るだけでは問題が解けるようにはなりません。微分方程式は、物理学諸分野の理解に不可欠な内容なので、講義と並行して各自問題演習を行い、ひとつずつマスターしていくようにしてください。
 
人数制限 ※詳細は「その他・備考」欄を参照してください。  
なし。
 
連絡先(電話番号)  
なし。
 
連絡先(メールアドレス)  
sci56439_at_mail.saitama-u.ac.jp (_at_ を @ に変えてください。)
 
オフィスアワー  
水曜日 11:00 - 12:00 理学部1号館5階1531室
 
連絡先(ホームページ、その他)  
なし。
 
関連ホームページ  
なし。
 
その他・備考  
なし。
 
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