タイトル
     2023 年度 後期  理学部 物理学科 日英区分 :日本語 
  
固体物理学Ⅱ
Solid State Physics Ⅱ
  
ナンバリング 科目分野
PHYS3281   理学部専門科目
担当教員(ローマ字表記)
  小坂 昌史 [Kosaka,Masashi]
対象学生 対象年次 単位数
  3~ 2
必修・指定選択・選択の別 曜日時限 教室
  水2 理-9番講義室
科目群 講義番号
  R12251
クラス指定  
物理学科3年次
 
他との関連(関連項目)  
量子力学、統計力学、固体物理学I、物理学実験IIIb
 
   
 
履修条件(授業に必要な既修得科目または前提知識)  
固体物理学Ⅰを履修済みであることが望ましい。
 
テーマ・副題  
結晶中の電子状態 ーエネルギーバンド、半導体、磁性、超伝導ー
 
授業科目の到達目標  
固体の諸性質の多くは電子がその起源となっている。結晶中のエネルギーバンド構造、半導体の性質、磁性などの現象を量子力学や統計力学を用いて理解することを目標とする。
 
『ディプロマ・ポリシー』を含む学部・研究科・学科等の学修・教育目標との関連  
自然現象を、すじみちを立てて理解する物理学の考え方を身につけ(教育目標1)、現代物理学を理解し応用するための基礎を養成し(教育目標2)、物理学が関わる様々な科学分野に貢献し広く社会で活躍できる人材を養成する(教育目標3)ための科目である。
 
授業キーワード  
エネルギーバンド、半導体、磁性、超伝導
 
授業の内容  
固体物理学Ⅰの内容を踏まえたうえで、エネルギーバンド・半導体、磁性・超伝導についての解説を行う。
 
授業の方法  
講義は対面形式で行う。
講義は前回までの内容を理解していることを前提としています。復習を怠らないように。
 
事前準備学修・事後展開学修  
授業 1 回あたり合計4時間の事前準備・事後展開学修が目安となります。 なお、事前学修においては授業キーワードや授業展開に基づき、予習を行い、疑問点をピ ックアップしておいてください。また、事後学修においては、授業内容の重要ポイントを整理し、指定された課題に取り組んでください。
 
授業展開(スケジュール)  
第1回  エネルギーバンド1・イントロダクション、ブロッホの定理
第2回  エネルギーバンド2・自由電子に近い模型
第3回  エネルギーバンド3・強束縛近似
第4回  エネルギーバンド4・バンド構造の例
第5回  半導体1・重要な半導体のデータ、真性半導体
第6回  半導体2・半導体の不純物ドーピング
第7回  半導体3・pn接合 及び【中間試験】
第8回  磁性1・原子の磁性、LS結合、フント則
第9回  磁性2・結晶場、ヤーン・テラー効果
第10回 磁性3・常磁性とブリルアン関数
第11回 磁性4・強磁性の分子場理論
第12回 超伝導1・基本的な超伝導現象、マイスナー効果、ロンドン方程式
第13回 超伝導2・第1種超伝導体、超伝導体の熱力学
第14回 超伝導3・クーパー対の形成、BCS基底状態
第15回 超伝導4・磁束の量子化、第2種超伝導体 及び まとめ
第16回 【期末試験】

・進度はずれることがある。また、一部の内容は進度によっては適宜取捨選択することがある。
 
授業の詳細(履修登録学生のみ閲覧可)  
WebClassへ
 
成績評価の方法と観点  
固体物理学についての理解が到達目標に達しているかを、中間試験 50%、期末試験 50%により評価する。
追加レポートを課す場合もある。
 
成績評価基準  
埼玉大学単位修得の認定に関する規則に基づき、履修者が授業の到達目標をどれだけ達成したかに応じて以下の通り評価する。
「到達目標を超え、全般的に特に秀でている」 =GP:4 = S
「到達目標を超えており、部分的に秀でている」 =GP:3.5=A+
「到達目標を超えている」 =GP:3 = A
「到達目標に十分達しており、部分的に秀でている」 =GP:2.5=B+
「到達目標に十分達している」 =GP:2 = B
「到達目標に最低限達しており、部分的に B 以上の水準にある」=GP:1.5=C+
「到達目標に最低限達している」 =GP:1 = C
「到達目標に達していない」 =GP:0 = D
「到達目標の達成度を測る材料がない」 =GP:0=F
 
テキスト  
備考 なし
 
参考図書  
参考書1 ISBN 978-4621076538
書名 固体物理学入門
著者名 キッテル [著],宇野良清, 津屋昇, 新関駒二郎, 森田章, 山下次郎 共訳,Kittel, Charles,宇野, 良清, 出版社 丸善 出版年 2005
備考
参考書2 ISBN 978-4621061404
書名 固体物理学 : 21世紀物質科学の基礎
著者名 H.イバッハ, H.リュート著 ; 石井力, 木村忠正訳 出版社 丸善出版 出版年 2012
備考
参考書3 ISBN 978-4061532946
書名 初歩から学ぶ固体物理学
著者名 矢口裕之著 出版社 講談社 出版年 2017
備考
参考書4 ISBN 978-4320002005
書名 磁気工学の基礎I -磁気の物理-
著者名 太田恵造著 出版社 共立出版 出版年 1973
備考
参考書5 ISBN 978-4785323042
書名 物質の磁性
著者名 近角聰信著 出版社 裳華房 出版年 1978
備考
 
学生へのメッセージ  
物理学実験IIIbの実験内容を講義を通じて理解することも目指します。実験・講義両方を通して、固体物理学の理解を深めてください。講義には毎回出席することを原則とします。
 
人数制限 ※詳細は「その他・備考」欄を参照してください。  
なし
 
連絡先(電話番号)  
 
連絡先(メールアドレス)  
WebClassにて連絡
 
オフィスアワー  
授業期間中の金曜日の5, 6限。
臨時の会議や出張などで不在にする場合があります。なるべく事前にWebClassのメール機能を使用して連絡をください。
 
連絡先(ホームページ、その他)  
http://mag.phy.saitama-u.ac.jp/
 
関連ホームページ  
なし
 
その他・備考  
なし
 
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