タイトル
     2023 年度 前期  教養学部 日英区分 :日本語 
  
文化人類学入門
Introduction to Cultural Anthropology
  
ナンバリング 科目分野
ANTH1012   教養学部専門
担当教員(ローマ字表記)
  吉村 竜 [YOSHIMURA Ryu]
対象学生 対象年次 単位数
    2
必修・指定選択・選択の別 曜日時限 教室
  火4 全学講義棟 1-207
科目群 講義番号
  F21062
クラス指定  
なし
 
他との関連(関連項目)  
なし
 
履修条件(授業に必要な既修得科目または前提知識)  
なし
 
テーマ・副題  
文化人類学の初学者向け入門講義:文化人類学の視点・方法・理論と事例研究
 
授業科目の到達目標  
1.文化人類学の基本的な視点、考え方、理論を習得する。
2.文化人類学の視点から具体的な事例を検討することによって、文化と社会の多様性を理解する。
3.上記のことを通じて、異文化とともに自分自身の属する社会と文化について深く理解し分析する能力を身につける。
 
『ディプロマ・ポリシー』を含む学部・研究科・学科等の学修・教育目標との関連  
教養学部のディプロマ・ポリシー(2)a「人文学・社会科学・自然科学に関する幅広い基本的知識を習得する」、および(4)a「多様な文化および価値観を理解する能力」の項目に関連する。また、現代社会専修の教育目標1「各分野における現代社会研究のための体系的な基礎知識を修得する」ための科目である。
 
授業キーワード  
文化人類学、文化相対主義、フィールドワーク、親族、結婚、通過儀礼、ジェンダー・セクシュアリティ、歴史、オーラルヒストリー、贈与交換、非市場経済、互酬性、文明の形成、呪術、近代、医療、国際協力
 
授業の内容  
文化人類学は、人類の多様な社会と文化に関する具体的な事例をもとにして人間について考察する学問である。この講義ではその基本的な視点、理論、考え方を学ぶことを主たる目的として、我々にとって身近な問題と異文化の事例を同時に取り上げながら考察していく。授業は、以下の4つのテーマに沿って進行する。

テーマ①(第1回~第4回):文化人類学へのイントロダクション
テーマ②(第5回~第9回):文化人類学の視点と考え方:具体的な事例研究から
テーマ③(第10回~第12回):「交換」からみる人間社会
テーマ④(第13回~第15回):西欧型文明の相対化と文化人類学の応用
 
授業の方法  
教室での対面講義形式の授業です(ただし、新型コロナウィルスの感染状況が悪化した場合には、大学全体の方針に準じて遠隔方式に切り替えます)。
 授業資料は、各回授業の前に、WebClass上にアップロードします。事前にダウンロードして、授業の際に参照できるようにしてください。授業資料の紙での配付はおこないません。
 
 
事前準備学修・事後展開学修  
授業1回あたり合計4時間の事前準備・事後展開学修が目安となります。

授業資料では、教員が講義のために参照した文献、授業内容に関連する文献、発展的な研究のための文献等を載せるので、事前にそれらのなかで関心のあるものを読み(事前準備学修)、また授業後にさらに発展的に研究したり、テーマレポート(後述)で扱いたいテーマの文献を読む。また、授業に関するコメントを書いて提出する(4回を予定)(事後展開学修)。
 
授業展開(スケジュール)  
第1回ガイダンス-授業の概要と課題等についての説明
第2回:文化人類学と「文化」-文化人類学は「文化」をどのように扱うのか?
第3回:文化人類学と文化相対主義-文化人類学の基本となる「文化」への視点とはどのようなものか?
第4回:文化人類学とフィールドワーク-文化人類学を特徴づける方法とはどのようなものか?
第5回:父親と母親-親子の関係は自然で普遍的なものか?
第6回:子どもと大人-人は大人に「成長」するのか?それとも「変身」するのか?
第7回:結婚の謎-普遍性と多様性をあわせもつ複雑な制度の意味とは?
第8回:男と女-人間には「男」と「女」しかいないのか?
第9回:歴史とは何か-個々の人間と社会が語り継ぐ「歴史」の重要性と「無文字社会の歴史」とは?-
第10回:交換と社会①-交換の原理:人間は何のために、どのように交換するのか?
第11回:交換と社会②-贈り物が「つらくてもやめられない」のはなぜか?-サモアとトロブリアンド諸島の事例から-
第12回:交換と社会③-「贈り物」と「お返し」がもつ力とはどのようなものか?-互酬性の概念から考える-
第13回:呪術と医療-呪術で病気は治るのか?近代医療は人を治すのか?
第14回:人類史からみた食糧獲得と消費-人類は食糧問題を解決できるのか?
第15回:授業のまとめ-文化人類学の知と方法をどのように活かすことができるのか?
 
授業の詳細(履修登録学生のみ閲覧可)  
WebClassへ
 
成績評価の方法と観点  
授業の内容に関するコメントペーパー(4回)と期末を期限とするテーマレポート(1回)の提出を課題として、これらにより成績評価する。ただし、出席回数が少ない場合は、課題が提出されていても不可となる場合がある。
 
成績評価基準  
埼玉大学単位修得の認定に関する規則に基づき、履修者が授業の到達目標をどれだけ達成したかに応じて以下の通り評価する。
「到達目標を超え、全般的に特に秀でている」 =GP:4 = S
「到達目標を超えており、部分的に秀でている」 =GP:3.5=A+
「到達目標を超えている」 =GP:3 = A
「到達目標に十分達しており、部分的に秀でている」 =GP:2.5=B+
「到達目標に十分達している」 =GP:2 = B
「到達目標に最低限達しており、部分的に B 以上の水準にある」=GP:1.5=C+
「到達目標に最低限達している」 =GP:1 = C
「到達目標に達していない」 =GP:0 = D
「到達目標の達成度を測る材料がない」 =GP:0=F
 
テキスト  
備考 教科書は指定しない。
 
参考図書  
参考書1 ISBN 9784641058866
書名 文化人類学キーワード
著者名 山下晋司, 船曳建夫 編, 出版社 有斐閣 出版年 2008
備考
参考書2 ISBN 4623045773
書名 よくわかる文化人類学
著者名 綾部恒雄, 桑山敬己 編, 出版社 ミネルヴァ書房 出版年 2006
備考
参考書3 ISBN 4335561067
書名 文化人類学入門 : 古典と現代をつなぐ20のモデル
著者名 山下晋司 編, 出版社 弘文堂 出版年 2005
備考
参考書4 ISBN 9784409001073
書名 文化人類学
著者名 松村圭一郎 著, 出版社 人文書院 出版年 2011
備考
参考書5 ISBN 4582762190
書名 ヌアー族 : ナイル系一民族の生業形態と政治制度の調査記録
著者名 E.E.エヴァンズ=プリチャード 著,向井元子 訳, 出版社 平凡社 出版年 1997
備考
参考書6 ISBN 4886222730
書名 豚と精霊 : ライフ・サイクルの人類学
著者名 コリン・ターンブル 著,太田至 訳, 出版社 どうぶつ社 出版年 1993
備考
参考書7 ISBN 4622019728
書名 野生の思考
著者名 クロード・レヴィ=ストロース [著], 出版社 みすず書房 出版年 1976-
備考
参考書8 ISBN 4888882711
書名 文化と真実 : 社会分析の再構築
著者名 レナート・ロサルド 著,椎名美智 訳, 出版社 日本エディタースクール出版部 出版年 1998
備考
参考書9 ISBN 9784062919852
書名 西太平洋の遠洋航海者 メラネシアのニュー・ギニア諸島における、住民たちの事業と冒険の報告
著者名 B.マリノフスキ [著],増田義郎 訳, 出版社 東京都立中央図書館 出版年 2015
備考
参考書10 ISBN 4582765432
書名 レヴィ=ストロース講義 : 現代世界と人類学
著者名 C.レヴィ=ストロース 著,川田順造, 渡辺公三 訳, 出版社 平凡社 出版年 2005
備考
参考書11 ISBN 4783510326
書名 通過儀礼 : 門扉としきい、歓待、養子縁組、妊娠と出産、誕生、幼年期、思春期、イニシエーション、叙任式、戴冠式、婚約と結婚、葬送、季節などの諸儀式の体系的研究
著者名 アルノルド・ヴァン・ジェネップ [著] ; 秋山さと子 訳 ; 弥永信美 訳, 出版社 思索社 出版年 1985
備考
参考書12 ISBN 4783511810
書名 儀礼の過程
著者名 V.W.ターナー 著,富倉光雄 訳, 出版社 新思索社 出版年 1996
備考
参考書13 ISBN 4309241395
書名 身体の人類学 : カラハリ狩猟採集民グウィの日常行動
著者名 菅原和孝 著, 出版社 河出書房新社 出版年 1993
備考
参考書14 ISBN 4582522092
書名 性と呪術の民族誌 : ニューギニア・イワム族の「男と女」
著者名 吉田集而 著, 出版社 平凡社 出版年 1992
備考
参考書15 ISBN 4061595407
書名 社会人類学 : アジア諸社会の考察
著者名 中根千枝 [著], 出版社 講談社 出版年 2002
備考
参考書16 ISBN 9784101281919
書名 ヤノマミ
著者名 国分拓 著, 出版社 新潮社 出版年 2013
備考
参考書17 ISBN 4790709787
書名 「女の仕事」のエスノグラフィ : バリ島の布・儀礼・ジェンダー
著者名 中谷文美 著, 出版社 世界思想社 出版年 2003
備考
参考書18 ISBN 4790710963
書名 ジェンダーで学ぶ文化人類学
著者名 田中雅一, 中谷文美 編, 出版社 世界思想社 出版年 2005
備考
参考書19 ISBN 4335560885
書名 儀礼としての経済 : サモア社会の贈与・権力・セクシュアリティ
著者名 山本泰, 山本真鳥 著, 出版社 弘文社 出版年 1996
備考
参考書20 ISBN 4130633171
書名 野の医療 : 牧畜民チャムスの身体世界
著者名 河合香吏 著, 出版社 東京大学出版会 出版年 1998
備考
備考 上記以外にも、毎回配布する授業資料に、授業内容に関連して研究を深めるための参考文献を紹介する。
 
学生へのメッセージ  
文化人類学を学ぶことをきっかけとして、異文化にかんする知識や関心を高めるとともに、自身の文化と社会への相対的視点を身につけていただきたいと思います。
 
人数制限 ※詳細は「その他・備考」欄を参照してください。  
履修者の上限を教室定員の162名とします。初回授業日までに登録者が162名を超えた場合は、以下の方法で抽選をおこないますので、必ず初回授業日の前日(4月11日9:00)までに履修登録をしてください。なお、初回授業日以降は、162名に達した時点で履修登録を打ち切ります。

1.教養学部の専門科目であるため、教養学部生の履修を優先します。教養学部生のみで162名に満たなかった場合に限り、他学部生から抽選によって残りの人数を選抜します。

2.教養学部生のみで162名を超えた場合、他学部生は履修できません。教養学部生のみで抽選をおこないます。この場合、教養学部4年生は優先します。

3.GY(Global Youth)プログラムの科目としてこの科目を履修することが必要な学生(教養学部生・他学部生)は、4月8日(金)16:45までに教養学部係まで申し出てください。

抽選結果は、各自Web学生システムの履修登録状況で確認してください。
 
連絡先(電話番号)  
 
連絡先(メールアドレス)  
ryuyoshimura@mail.saitama-u.ac.jp
 
オフィスアワー  
月曜日(1~5限)・火曜日(1~3限)
他の曜日・時間でも調整は可能ですので、ご相談や質問のある場合は、まずメールで連絡をしてください。
 
連絡先(ホームページ、その他)  
上記メールアドレスに連絡をしてください。
 
関連ホームページ  
なし
 
その他・備考  
・授業資料は、各回授業の前に、WebClass上にアップロードします。事前にダウンロードして、授業の際に参照できるようにしてください。授業資料の紙での配付はおこないませんので注意してください。
・この科目は教養学部の専門科目です。基盤科目ではありませんので注意してください。
 
ページの先頭へ