タイトル
     2021 年度 前期  教育学部 学校教育教員養成課程 日英区分 :日本語 
  
教育学概説A(本質)
Foundation of Education A (Principles)
  
ナンバリング 科目分野
CSTP1002   教育学部専門科目
担当教員(ローマ字表記)
  福島 賢二 [Fukushima, Kenji]
対象学生 対象年次 単位数
  1~4 2
必修・指定選択・選択の別 曜日時限 教室
  木3 全学講義棟 1-401
科目群 講義番号
  Y32015
クラス指定  
教育学部生のみ。クラス指定あり。
 
他との関連(関連項目)  
教育学概説B(制度)と連続性をもっている。
本科目は教育科学の基礎となる科目のため、教育学部開設科目すべてに関連している。
 
履修条件(授業に必要な既修得科目または前提知識)  
新聞やニュースで報道されている教育時事を収集するよう日々努めること。
 
テーマ・副題  
教育における「正しさ」を問う
 
授業科目の到達目標  
第1段階:授業で伝えた「教育の本質」を不十分ながら理解できている。
第2段階:授業で伝えた「教育の本質」を十分に理解できている
第3段階:第2段階の理解のうえで、現実社会に絡めて理解できている。
第4段階:第3段階の理解のうえで、現実社会に絡めて理解できるだけでなく、そこに自らの主張をもっている。
 
学科・専修等の学習・教育目標との関連  
教育事象を「科学的」に考察するうえでの基礎となる科目。
 
授業キーワード  
正しさ、やさしい虐待、近代公教育、学校的価値、子どもの権利、教育を受ける権利
 
授業の内容  
一般に、「できない」ことを「できるようにする」ための能力や技能の付与を意味する教育という営みは、その行為そのものが「正しい」という価値づけのもとで行われている。しかし、よくよく考えてみると「できない」ことを「できるようにする」ための能力や技能の付与といっても、誰のために、何のために、その能力や技能を付与するのかという論点を挟み込むだけで、何を「できるようにする」ことが本当の意味で「正しい」のか、という正しさの基準が変化してくる。

しかしながら、こうしたことが問われることはほとんどない。この点を問わずして、大人(例えば親や教師)の「正しさ」の基準のみに立脚し、教育的営みを行うと、そこには暴力性や抑圧性があらわれてくる。また、「分かっている」ことを前提に、大人とされる人間は正しさの観念を構築している。しかし、「わかる」ということを、大人が本当にわかっているのかも疑わしい。

この授業では、「わかる」とか、「正しい」という教育という営みにおいて当たり前にされていることが、本当にそうであるのかを原理的かつ実践的に吟味することで、教育という営みに内在する暴力性や抑圧性について認識し、なぜそうした性格を教育がもってしまうのかを歴史的かつ制度的観点から考察していく。
 
授業の方法・事前準備学修・事後展開学修  
対面授業と、オンライン授業の組み合わせにより行っていく。
オンライン授業は、Zoom によるリアルタイム授業〔※時間割の時間帯のネット回線授業〕と、オンデマンド授業〔※録画動画の視聴による授業〕の混合授業で行う。

どの回が、どの授業形式(対面、リアルタイム、オンデマンド)になるかは、基本、ウェブクラスのメッセージを通じて案内する。

基本、対面であればプリント資料を配布し(オンラインであれば電子データをウェブクラスへアップロードする)、そのプリントに基づいて授業を行っていく。

プリントを補足する情報と、授業で時間的に扱うことができない教育の原理的内容を学習するために、指定したテキストを購入してもらう。指定テキストは、木村元, 汐見稔幸編著『アクティベート教育学01 教育原理』(ミネルヴァ書房、2020年)である。テキストは、本授業の連続科目である教育学概説B〔制度〕)でも、部分的に使用する予定でいる。
 
授業展開(スケジュール)  
第1回  4/15 ガイダンス
第2回  4/22 貧困と学習支援(1)
第3回  5/6 貧困と学習支援(2)
第4回  5/13 教育という虐待
第5回  5/20 教育とは何か
第6回  5/27 形成への着目
第7回  6/3 生活のなかでの学び
第8回  6/10 学校とは何か-近代公教育の理念と制度
第9回  6/17 「教育を受ける権利」の現実的展開
第10回 6/24 学校化の弊害
第11回 7/1 子どもの権利
第12回 7/8 子どもの権利
第13回 7/15 権利としての教育・学習
第14回 7/22 予備
第15回 7/29 予備

※授業計画は、授業の進度や学生の理解度や興味・関心によって変更する場合がある。
 
授業の詳細(履修登録学生のみ閲覧可)  
WebClassへ
 
成績評価方法  
筆記試験あるいは最終レポートと、不定期にある小レポートによって総合的に評価する。
出席状況(授業への貢献度を含め)やコメントペーパの内容も必要に応じて評価に加える。
※コメントペーパー等は、オンライン授業であるため実施できない可能がある。
 
成績評価基準  
【平成27年度以降入学者】総点(期末試験の結果を中心)において90点以上が4、80点以上90点未満を3、70点以上80点未満を2、60点以上70点未満を1、60点未満を0と評価する。なお、出席回数が授業全体の2/3未満である場合は0(単位認定を不可)とする。
【平成26年度以前入学者】総点(期末試験の結果を中心)において80点以上が優、70点以上79点以下を良、60点以上69点以下を可、59点未満を不可と評価する。
なお、出席回数が授業全体の2/3未満である場合は不可とする。
 
テキスト  
教科書1 ISBN 9784623088133
書名 教育原理
著者名 木村元, 汐見稔幸編著 出版社 ミネルヴァ書房 出版年 2020
備考
教科書2 ISBN
書名
著者名 出版社 岩波書店 出版年 1995
備考
備考 上記テキスト(木村元・汐見稔幸 編著『教育原理』ミネルヴァ書房、2020年)を使用します。
埼玉大学生協などで購入してください。生協で購入する場合、「教科書番号」が必要となります。
教科書番号は埼玉大学生協HPの教科書一覧表を確認してください。分からなければ生協に問い合わせてください。
 
参考図書  
参考書1 ISBN 9784623088133
書名 教育原理
著者名 汐見 稔幸 著・文・その他,奈須 正裕 監修,木村 元 編集,汐見 稔幸,奈須 正裕,木村 元, 出版社 ミネルヴァ書房 出版年 2020-
備考
参考書2 ISBN 978-4004300540
書名 教育入門
著者名 堀尾輝久著 出版社 岩波書店 出版年 1989
備考
参考書3 ISBN 978-4000039390
書名 「わかる」ということの意味
著者名 佐伯胖 著,佐伯, 胖, 1939-, 出版社 岩波書店 出版年 1995
備考
参考書4 ISBN 978-4000039321
書名 「学ぶ」ということの意味
著者名 佐伯胖 著,佐伯, 胖, 1939-, 出版社 岩波書店 出版年 1995
備考
参考書5 ISBN 978-4098373604
書名 「わかり方」の探求 : 思索と行動の原点
著者名 佐伯胖 著,佐伯, 胖, 1939-, 出版社 小学館 出版年 2004
備考
参考書6 ISBN 978-4098373598
書名 「学び」を問いつづけて : 授業改革の原点
著者名 佐伯胖 著,佐伯, 胖, 1939-, 出版社 小学館 出版年 2003
備考
参考書7 ISBN 978-4903186962
書名 問われる子どもの人権 : 子どもの権利条約・日弁連レポート : 日本の子どもたちがかかえるこれだけの問題
著者名 日本弁護士連合会 編, 出版社 駒草出版 出版年 2011
備考
参考書8 ISBN 978-4871685641
書名 子どもの権利次世代につなぐ
著者名 喜多明人 著, 出版社 エイデル研究所 出版年 2015
備考
参考書9 ISBN 978-4000610377
書名 教育は何をなすべきか : 能力・職業・市民
著者名 広田照幸 著, 出版社 岩波書店 出版年 2015
備考
参考書10 ISBN 978-4811807812
書名 まず教育論から変えよう : 5つの論争にみる、教育語りの落とし穴
著者名 児美川孝一郎 著, 出版社 太郎次郎社エディタス 出版年 2015
備考
参考書11 ISBN 978-4130513104
書名 教育人間学のために
著者名 西平直 著, 出版社 東京大学出版会 出版年 2005
備考
参考書12 ISBN 978-4782800843
書名 状況に埋め込まれた学習 : 正統的周辺参加
著者名 Lave, Jean,Wenger, Etienne,佐伯, 胖,Lave, Jean,Wenger, Etienne,佐伯, 出版社 産業図書 出版年 1995
備考
参考書13 ISBN 978-4004311577
書名 子どもの貧困 : 日本の不公平を考える
著者名 阿部彩 著, 出版社 岩波書店 出版年 2008
備考
参考書14 ISBN 978-4334976903
書名 ルポ子どもの貧困連鎖 : 教育現場のSOSを追って
著者名 保坂渉, 池谷孝司 著, 出版社 光文社 出版年 2012
備考
参考書15 ISBN 978-4750345284
書名 子どもの権利ガイドブック 第2版
著者名 日本弁護士連合会子どもの権利委員会 編著,ニホンベンゴシレンゴウカイコドモノケンリイインカイ, 出版社 明石書店 出版年 2017-
備考
参考書16 ISBN 978-4140910375
書名 不登校という生き方 : 教育の多様化と子どもの権利
著者名 奥地圭子 著, 出版社 日本放送出版協会 出版年 2005
備考
参考書17 ISBN 978-4903192109
書名 不登校多様な生き方をもとめて
著者名 登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク 編, 出版社 東京シューレ出版 出版年 2008
備考
参考書18 ISBN 978-4641177116
書名 教育学をつかむ
著者名 木村元, 小玉重夫, 船橋一男 著, 出版社 有斐閣 出版年 2009
備考
参考書19 ISBN 978-4871685818
書名 映像で見る主体的な遊びで育つ子ども あそんでぼくらは人間になる
著者名 大豆生田啓友, 中坪史典 編著, 出版社 エイデル研究所 出版年 2016
備考
参考書20 ISBN 978-4426120542
書名 子どもの力を伸ばす子どもの権利条約ハンドブック
著者名 木附千晶, 福田雅章 文,DCI日本=子どもの権利のための国連NGO 監修,木附, 千晶,福田, 雅章, 1938-,Defe 出版社 自由国民社 出版年 2016
備考
備考 講義中に適宜紹介する。講義全体を通じてひとまず堀尾輝久氏の文献(例:『教育入門』岩波書店、1989年)が参考になる。
 
学生へのメッセージ  
初回授業(4/15)は、対面授業で行います。
指定された教室(全学講義棟 1-401)までお越しください。

対面授業と、オンライン授業の組み合わせにより行っていく。オンライン授業は、Zoom によるリアルタイム授業〔※時間割の時間帯のネット回線授業〕と、オンデマンド授業〔※録画動画の視聴による授業〕の混合で行う。
どの回が、どの授業形式(対面、リアルタイム、オンデマンド)になるかは、基本、ウェブクラスのメッセージを通じて案内する。

出席回数(オンライン授業の場合、視聴履歴から出席を確認します)が授業全体の2/3未満である場合は0(単位認定を不可)とします。
 
人数制限 ※詳細は「その他・備考」欄を参照してください。  
 
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オフィスアワー  
講義終了後の時間帯に対応します。当該時間に都合がつかない場合は、ウェブクラスのメッセージを通じてご相談ください。
 
連絡先(ホームページ、その他)  
 
関連ホームページ  
 
その他・備考  
 
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